7/30 町田CLASSIX

 

どれだけアウェーな環境よりも、

自分が尊敬する人がたった1人フロアに居るだけで身体が強張る。

 

町田CLASSIXにはいつもそんな刺激を貰ってる気がする。怖い場所だ。

 

もっといいものを見せられる自信があったのは

もっと先へ進めるという証拠なので、

俺たちの未来は結構明るい、と信じたいぜ。

 

いいマインドで音楽やれてる気がする。

初心に立ち返って自分がやりたいものをやっていくことが、心にとって何より栄養になるんじゃないだろうか。

 

Fallsheepsが最高だった。

Orca-Lucaが最高だった。

さらばルバートが最高だった。

はろー彗星が最高だった。

 

んで、多分VOSTOKも最高だった。

 

総括、最高のイベントだった。今日もいい日だ。

7/27 渋谷Milkyway

iruneのコージさんや、ノユイなど

尊敬してる人や友達が居るイベントは本当に楽しい。

 

今日も今日とてギターの調子が良く、

もしかして上手になっちゃったんじゃないかと錯覚してる。

 

東京のコロナ感染者数が2800人を越えた中で

こういうイベントや

音楽を鳴らすということが罰せられるみたいな世の中なら、もうそれはそれで仕方ない。

 

俺は俺の我儘で音を鳴らしていたい。

 

意義のある1日をありがとうございました。

明日、明後日と休んで30日にはまたライブです。

 

余裕で最高のライブします。

今は純粋に音楽が楽しいぜ。

7/26 越谷EASYGOINGS

色んな葛藤や不安が渦巻いて

日々の生活は擦り切れそうになるけど

ステージの上に居る間は

余計なことを考えなくていいからいい。

 

考えなくてもいいと言うよりは

目の前にお客さんが居て、俺たちは音楽をする。

それだけが明確で、他のことなんて見えなくなるから好きだ。

 

今日はなんだか空気が澄んでいて

ギターの弦の一本一本が、いつもよりよく見えた気がする。

指が次にどこに進めばいいのかを覚えていて、思考が後から付いていくみたいな感覚だった。

 

なんかそれがハイキューみたいでかっけーって思った。

 

眠気と心地いい疲れで超気持ちがいい。

今日のことを覚えていたい。

越谷EASYGOINGS、ありがとうございました。

僕達の黎明を。

 

大抵の人達にとって、バンドの名前が変わる事なんて、気にも留めないようなことか、特に嬉しくも何ともないニュースだと思う。

どちらかと言えば、慣れ親しんだ愛称が無くなってしまう、少し残念なお知らせなんじゃないか。

 

さて、僕等AttractCrowdは、10月18日、町田CLASSIXでのライブを終えて、バンド名をVOSTOK(ボストーク)に変更する事にしました。

 

理由は後から説明するとして、まずは 『なぜVOSTOKという名前を選んだのか』についてテキトーに話していこうと思います。

 

そもそもボストークとは、

 

1960年代前半にソ連によって地球軌道上に打ち上げられた有人宇宙船の名であり、人類初の有人宇宙飛行を実現した計画である。(Wikipedia参照)

 

だそうだ。

 

ガガーリンの『地球は青かった』って名言も、この計画の中で生まれたもの。当たり前のことを発言しただけなのに、そのバックボーンがあまりにも叙情的である。正に前人未到の領域、生命とロマンを天秤にかけて、ロマンを選んだガガーリンを俺は敬愛する。

 

まあ、それはそれとして、それが今回の改名とどういう繋がりを持つのかというのは、活動を再開するまでのAttractCrowdがどういう状態だったのかを知って頂ければ、と。

 

2018年12月、ソングライターだった元メンバー、リョータの脱退に伴って、AttractCrowdは活動を休止しました。

ソングライターを欠いた僕等にとって、新しい曲を作る事自体が、バンドを白紙に戻してまた1から始めていく事と同義だったし、正直復帰の見通しは一切ついていなかった。

そのくせ、変な意地かプライドか分からないけれど、リョータの残した今までの曲に頼るっていう選択肢は選びたくないと思っていました。自分の力で未来を切り開かなければ意味がないとも思っていたしね。

とにかく残留した3人で力を合わせて頑張っていこうって感じでスタジオにたくさん入って、あーでもないこーでもないっていう日々を3ヶ月くらい過ごしていました。

 

微々たる前進はあったものの、思うように曲が作れなかったり、やりたい事をうまく消化できない苛立ちや、周りの躍進に目がいくようになって意気消沈していたある時、やむ得ない事情でドラマーの脱退が決定しました。

 

後輩だったので、気負わせたくなかったし、その場では湿っぽくならないように感謝を伝えて、この先のことは2人でちゃんとやっていくよと、笑って送り出したけれど、今思えばやっぱり、あの時が何より精神的に参ってしまった様に思います。未来が音もなく真っ暗になる感覚。

 

それから俺はある意味で引き篭もりになりました。

ヒロキとは一切連絡を取らなかったし、しばらくは曲も作らないでダラダラしていました。

SNSもキラキラオーラ全開のバンド、タイムラインに流れ着いた意識高めのツイート、目に付いたらとりあえずミュートしました。考える事から眼を逸らしまくった。

 

たまーに、このままではダメだと思い立ち、同期のバンドメンバー主催の飲み会イベントに参加してみたり、地元のリスペクトするバンドが東京に来ればライブハウスに行ったり、初心を思い返そうと、色んなところへ行って、色んな人と話せば話すほど、今の状況を悲観するクソ野郎に俺は成り下がっていました。

 

アルバイトで今まで見たことのない給料を貰っても、生き甲斐を失った人生ってお金ではこんなに満たされないものか、とか何とか思っていた頃、WEST  BUYKINGという立川のフェスに弾き語りで出演する事にしました。

 

正直、誘われたとき、出演することを躊躇ったし、なんなら一度断ったけれど、元キックロのタクヤに「完成度云々の話じゃなくて、この日にタクトが居てくれたら顔SHOT'Sみんな揃って楽しいと思うんだよね」みたいなラフな感じと、WAFYのトミーさんが電話口で背中押してくれて、やっとこさ重い腰を上げて自分と向き合っていくことを始めました。

 

結局、ライブ当日の5月初旬までヒロキと連絡を取り合う事はなかったけれど、WEST BUYKINGに出たことで、俺は初心を取り戻しつつありました。

俺は別にライブハウスが特別好きなわけじゃないけど、ここで仲間と笑い合いながら夜を越えていく感じが好きなんだってこと、きっと同じ教室に居るだけなら、顔見知りで終わってしまうような誰かと、音楽を通して繋がっていけること、生きているって思えること。次があるなら、今度はバンドでやりたいと強く思いました。

 

実に3ヶ月ぶりにヒロキと連絡と取り合い、合う約束をして、都内某所のカラオケボックス、お互いが今どういう気持ちかを確認し合いました。

もう一度バンドをやっていきたい、でも本当に俺たちだけでやっていけるのか不安だ、いつ復帰できるかも分からない、そもそもドラマーはどうする?

問題点を上げていけばキリがなくて、それでも結局僕等はAttractCrowdをまた始めることに決めました。

 

毎週水曜日の朝にカラオケボックスで曲を作っては、翌日、MAN AFTER MAN ぼっちさん協力のもとデモ音源を作成していく。WISPER OUT LOUDからkeisukeがドラムサポートを引き受けてくれて、どうにかライブが出来る状態にまで持っていく。

ちょっと微妙じゃないか、この曲ほんとうに大丈夫か、って時にも、2人のサポートに本当に助けられた。本当に本当にありがとう。

 

そんな感じで、どうにか自分の足で歩き始める事が出来るような気がして、2019年8月9日、活動を再開する事が出来ました。

 

VOSTOKという名前を選んだのは、今度は自分の足で未来を切り開いていくことを選んだ僕等を、誰も足を踏み入れたことのない宇宙へ、その身ひとつで突き進んでいった宇宙船の姿に重ねたから。

そしてそうなりたいという願いを込めたからです。

 

そして、どうしてバンドの名前を変えようと思ったのかは、『俺たちはちゃんとやっていけるよ、心配しないでくれ』ってしっかりと伝えたかったから。

AttractCrowdとしての意思を引き継ぎつつも、その栄光みたいなものの延長線上で、自分の歌なんて歌えないと思ったからです。

 

こんなに長い文章を書いたの、生まれて初めてだと思います。ここまで見てくれてありがとう。

最後に僕等がドラマー脱退前に3人で作った唯一の曲の歌詞を遺して終わります。

僕等の夜が明けるのはいつだろうと考えながら書いた歌詞です。

 

Predawn

 

鮮やかな黎明と灯る街を眺める あなたはもう此処に居ない

震える手を伸ばせど辿り着くのは幻想 祈らないままでいよう

 

運命を裏切ってまだ朝を待ってる

僕等がまともに歩けるようになったら

確かめ合うように約束もせずに

眩しい世界で落ち会えるように

 

鮮やかな黎明と灯る街を眺める あなたはもう此処に居ない

震える手を伸ばせど辿り着くのは幻想 祈らないままでいよう

 

最低と最悪を繰り返すうちに

萎びた安寧を求めるようになってた

白々と「明けない夜はないよ」なんて

口が裂けたって言えはしないな

 

架空の物語を僕等は描いていく 選ばれぬことを知って

奇跡を待つことすら馬鹿らしいと思った 祈らないままでいよう

 

鮮やかな黎明と灯る街を眺める あなたはもう此処に居ない

震える手を伸ばせど辿り着くのは幻想 夜が明ける

 

誰もが延命を望み生きる中で 荼毘に付すことも厭わない

燃え上がる陽の中を無様に歩いていく

始めよう黎明を

 

僕達の黎明を

狼煙を上げるんだ